<五輪スノーボード>神戸に恩返し 震災被災の家根谷選手(毎日新聞)

 26日(日本時間27日未明)のバンクーバー五輪スノーボード女子パラレル大回転に神戸市北区の家根谷依里(やねたに・えり)選手(25)が2大会連続で出場する。小学4年の時に阪神大震災(95年)にあい、親類を亡くしており、復興していく故郷の姿を励みにしてきたという。「被災者を勇気づける滑りを見せたい」。そんな思いを胸に本番に臨む。

 小学3年で競技を始め、プレーに打ち込める環境を求めて北海道の高校に進学した。

 しかし、震災を忘れることはなかった。自宅は無事だったが、祖母の姉、岡初江さん(当時67歳)が神戸市東灘区で生き埋めになり亡くなった。子どもがおらず、孫のようにかわいがってくれた。震災の前々日の夜も同じ布団で寝ただけに、岡さんの死を受け入れられなかった。

 06年トリノ五輪は北海道東海大の学生として出場し、予選敗退。冬場はほとんど海外で練習や試合を重ねるため、大学を卒業した07年、神戸市の実家に戻り、故郷からの五輪出場を目指した。

 夏場の昼はトレーニングに励み、夜はアルバイト。苦しい時には震災を思い出す。「もっとつらい人がたくさんいる。競技を続けられただけ幸せ」と自分に言い聞かせた。

 「復興していく神戸に私が励まされたように、私の滑りを見て『がんばろう』と思ってもらえるような結果を残したい」。最高の滑りを神戸に届けるつもりだ。【米山淳】

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